「充填断熱工法」では一般的に、グラスウールと呼ばれるガラス製の繊維でできた綿状の断熱材が使われます。コストパフォーマンスに優れている一方で、断熱性能を高く保つには限界があります。
Seedでは、高断熱を実現するために「ネオマフォーム」を採用。高い断熱性能を誇るだけでなく、燃えにくく、劣化が少なく、環境にも優しいという、良いことだらけの特徴を持っています。
素材の断熱性能は、熱伝導率と呼ばれる数値で測ることができます。熱伝導率が小さいほど、断熱性能が高いことを示します。
Seedで採用する「ネオマフォーム」は、驚異の0.020W(m・K)。他の断熱材との比較でも、圧倒的な性能を誇ります。
断熱性能が高いということは、他の断熱材と比べて厚みがなくても同じ断熱性能を実現できるということ。とても薄い厚さで高い断熱性を発揮できるので、厚さが制限される外張り断熱工法に、非常に適しています。
断熱材は、年を経るごとに断熱性能が落ちてきます。「ネオマフォーム」よりも劣化が少ない断熱材もありますが、そういった素材はそもそも最初の断熱性能があまり高くありません。
断熱性能の初期値が高く、年を経ても劣化が少ない。数年〜数十年たっても高い断熱性能を保っていられるかどうかは、長く住まう住宅では必ず考えておいて欲しいポイントです。
ネオマフォームは、プラスチックだけど燃えにくい「フェノール樹脂」が主原料です。「フェノール樹脂」は熱硬化性樹脂の一つで、一般的なプラスチックが熱を受けると溶けてしまうのに対し、熱に強く、熱で硬化する特徴を持っています。
フェノール樹脂は、鍋やフライパンなどの取っ手や灰皿など、身近にある耐火性が必要なものにも多く使われています。万が一の火災の際でも延焼しにくく、有害物質も発生しません。
以前は当たり前のように使われてきたフロンガスや代替フロンを、業界で初めて一切使用しない高性能断熱材として開発されたのが、このネオマフォーム。リサイクルが難しいとされているフェノール樹脂を、メーカー独自の技術でマテリアルリサイクルを実施するなど、当初から地球環境にも配慮した断熱材として生まれました。
DIホームでは、住まう人にも、環境にもやさしい優れた素材であることから、外張り断熱工法「Seed」の断熱材としてネオマフォームを採用しています。