土地の選択は、そこで暮らす家族の生活に、非常に大きな影響を与える重要なポイントです。安いものではありませんし、後から交換できるようなものでもありませんから、しっかりと考えなければなりません。
ところが「土地を選ぶ」こと、「土地を購入する」ことというのは、一生のうちにそう何度も経験することではありません。周囲の人に相談しようにも、昔のことで忘れてしまっていたり、土地探しを経験したことがなかったりと、あまり参考にならないことも多いのではないでしょうか。
ここでは、土地を選ぶ際に最低限考えていただきたいこと、最低限やってみていただきたいことをお伝えします。理想の土地選びのために、ぜひ参考にしてみてください。
想い描く生活の条件を整理して、優先順位を明確に
まず始めに考えていただきたい大切なことは、家族での生活を、家族みんなで思い描くことです。どのような生活をしたいかを考えることで、どのような場所が良いのか、その条件が色々と出てくるでしょう。
例えば、お子様がいらっしゃるならば・・・
- 「小学校はそれほど遠くなく、徒歩で通える距離にしたい」
- 「今の小学校の学区は変えたくない」
- 「この学校に通わせたい」
- 「通学に駅を利用するので駅の近くがいいかな」
などの学校環境や通学についての条件があるでしょう。
ご年配の方であれば
- 「不便なところよりも、スーパーや病院等の施設に歩いて行ける場所がいい」
- 「街中よりも、静かな場所に暮らしたい」
など、利便性や環境についての条件があるかもしれません。
その他にも、「同世代の人が集まってる場所が良い」とか、「木々に囲まれた中で生活したい」、もしかすると「ゴルフが大好きだから、ゴルフ場の隣で生活したい」なんていうご要望もあるかもしれませんね。そういったご要望を、ご家族みなさんで整理してみてください。そうして、ひと通り出そろったら、それぞれに優先順位をつけてみましょう。
ここで重要なのは、家族みんなの為の家を作り上げる事です。そのための必要項目の優先順位を決めてください。納得がいくまで、とことん話し合いましょう。
様々なご要望を整理して、自分たちは何を最優先にするかを明確にすることによって、それを実現するための土地探しエリアが、少しずつ絞れてきます。
絞ったエリアを訪れて、現地を確認する
エリアが絞れましたら、エリア内の売土地情報を集め、必ず現地を何度か確認することが重要です。訪問する時間帯を変えてみたり、天気が悪い日に行ってみたり、平日と週末など、できるだけ条件を変えて訪れることをお勧めします。
時間帯や日によって交通状況が異なったり、雨の日には水が溜まりやすかったり、平日には近くの工場の音が意外に大きい、など、一度の訪問では気が付かなかった生活環境の違いが見えてきます。
土地を見学する際に必ず確認するべきポイントを何点か上げてみます。
- 周辺の環境(騒音、振動や周りの建物による日照時間)
- 土地の形や道路の整備状況、接続状況
- 水道や電気のライフラインの整備状況
上記の3点は特に注意をしながら確認を行いましょう。
水道管が入っていない、建物を建てる際に造成工事が必要になるなど購入後に大きな費用がかかるかなどをしっかり把握しておく事が重要です。
環境に関すること以外は、現地で見るだけではなかなか分からないこともあるかと思います。各市町村の窓口へ行けばその状況を確認することは可能ですが、専門用語なども多く一般の人にとっては理解しにくいことも多くあります。
いろいろ調べることが不慣れな方であれば、気になった点については不動産会社へ質問してみることをお勧めします。
※次の記事も参考にしてみてください
『土地の調査について』
『土地と道路の関係』
自分たちに最適な土地を選べるようにしましょう
土地に同じものは二つとありません。この土地はスーパーには近いが駅は遠い、形は良いが接続状況が悪い、など条件は様々ですので、あれもこれも全ての要望を叶えようとするとなかなか土地を決めることができません。そして、実際にその場へ行ってみないと分からないことも本当に色々とあります。
ここで重要なのは、家族みんなの為に作る家です。そのための必要項目の優先順位を思い出してください。納得がいくまで、とことん話し合った優先順位を確認しましょう。しっかり決めておけば、いくつかの候補の中から、自分たちにはどの土地が最適なのかを判断できると思います。
土地探しは難しく、失敗したからといって後で交換しようと思っても簡単にできるものではありません。そうならない為にもお客様のご要望、優先順位をしっかりと考えていただき、後悔しない土地選びをしていただきたいと思います。
もちろん、何か不安なことや相談したいことがございましたら、経験豊富な弊社スタッフに遠慮なくお問い合わせください。