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住宅の工法の種類と特徴

2016.01.25

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日本の住宅には、様々な工法があります。主な工法として、「木造軸組み工法」「木造枠組み工法(ツーバイフォー)」「軽量鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」があります。

それぞれの工法の特徴、メリット・デメリットなどを見ていきましょう。

木造軸組み工法

日本では伝統的な建築方法で、現在も主流となっている工法です。「プレカット」と呼ばれる、工場であらかじめ加工された木材を使用して、筋交いや耐力壁を使って強度や耐震性を出しています。また接合部には、柱や梁に切り込みを入れて接合するのではなく、金物を使って結合する金物工法を使用する施工業者も増えています。

木造軸組み工法は昭和56年の建築基準法改正、阪神淡路大震災後の平成12年の建築基準法改正により、より高耐震化が図られてきました。外壁や屋根の制約が少なく、レイアウトや間取りも比較的自由度が高い工法です。しかし、大工や職人の施工能力によって、住宅性能の差が出やすい工法とも言えるため、施工業者の見極めがとても重要になります。

木造枠組み工法(ツーバイフォー工法)

欧米を中心に世界中に広がりを見せた工法です。主に約2インチ×4インチの材料が基本構造となっている事から「ツーバイフォー」とも呼ばれています。

規格が統一されている事から、材料が安定して供給されています。木造軸組み工法が「線」で家を組み立てるイメージなのに対して、ツーバイフォーは「面」で家を組み立てるイメージなので、一般的な木造軸組み工法に比べて耐震性に優れていると言われています。

シンプルな構造とシステムにより、大工さんの施工能力による品質のムラが少ないと言われています。耐震性が壁によって確保されているため、将来、壁を撤去・貫通させての間取り変更が難しく、気密性の高さは確保できるが高温度の環境では湿気が抜けず腐食する可能性が高くなります。

軽量鉄骨造

柱や梁などの構造体が鋼材で構成されている工法です。木造軸組み工法で言うところの「筋交い」は、「ブレース」と呼ばれる鉄筋の補強材が使用され、柱や梁の変形を防ぎます。また、ブレースを使わずに、柱と梁を一体化させたラーメン構造を使う場合もあります。

軽量鉄骨造で使う鉄骨は、工場で大量に生産されるため、品質は一定に保たれます。職人の技術にも左右されにくいので、一定の品質を持った家を、安定して建てることができます。しかし、軽量鉄骨は規格化された材料のため、家を建てるときの自由度はかなり低くなると言えます。また、施工会社により細かい構造や工法が様々なので、リフォームをするときにはその構造や工法を把握していないと、耐震性を損なう危険性があります。

鉄筋コンクリート造(RC造)

コンクリートの中に棒状の鋼材(鉄筋)を埋め込むことで、圧縮力に強いコンクリートと、引っ張り力に強い鉄筋の両者の特性を生かした構造です。耐震性能に優れ、断熱性についても外断熱工法などの断熱工法を採用すれことで、快適な住空間を実現できます。遮音性にも優れており、ピアノやその他の楽器、ホームシアターなどを楽しみたい方にもオススメです。

外観から間取りまで自由度の高い設計が可能で、2階が1階より張り出したオーバーハングの家や広く柱のないリビング、曲線を使った外観など、自由にデザインできます。

いろいろとメリットの多い鉄筋コンクリート造ですが、最大のデメリットはコストが高いという事です。一般的には材料費も施工費も、木造の工法とは比較にならないくらいの費用が掛かると言われています。

また、木造よりも重量が重いため地盤にも制約があり、建てられない土地も出てきます。