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持ち家と賃貸はどちらが良いのか?持ち家と賃貸をメリット・デメリットや購入する年代の比較

2013.09.11

賃貸に住み続ける事とマイホームを購入する事、それぞれにメリット・デメリットがあり個人のライフスタイルや価値観により大きく答えは変わってくるでしょう。

一生で一番高い買い物だからこそ少しの判断ミスで大きな損を生んでしまうかもしれません。

ここで紹介するそれぞれのメリットから自分のライフスタイル・ライフプランにあっているのはどっちなのか真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

住まいの選択肢:賃貸

まずは賃貸のメリット・デメリットからご紹介します。

賃貸のメリット

賃貸のメリット:住宅購入費用がかからない

賃貸に住むいちばんのメリットは、住まいの初期費用を抑えられることです。
新しい賃貸住宅に引っ越すときに家賃の約3ヵ月分の敷金と礼金などがかかる場合もありますが、それでも持ち家を購入する際に必要な頭金などと比べて、はるかに安い金額で住み替えできます。

賃貸のメリット:メンテナンス費や税金はオーナー持ち

賃貸住宅の所有者は、オーナー(大家)です。備え付けのエアコンや給湯器が壊れたなど、設備の修繕や建物の維持に関する費用は、原則オーナーが支払います。
このほか、固定資産税や都市計画税など、不動産所有に関わる経費がかかりません。

賃貸のメリット:土地の値下がりによる影響がない

賃貸住宅が建つ土地もオーナーの所有物ですから、地価の変動により不動産の価値が下がっても、自分の財産に影響が出る心配はありません。
むしろ、家賃が下がって家計が楽になる場合もあるでしょう。

賃貸のメリット:地震や災害による資産の損失が少ない

自然災害や火災により、資産を失うリスクが少ない点も賃貸住宅の特徴です。
建物は自分の所有物ではありませんし、修繕費用はオーナーが支払ってくれます。
なお、賃貸住宅では家財保険のみ加入するケースが大半です。
建物の火災保険や地震保険はオーナーが加入するため、保険料を抑えられるという点もメリットです。

賃貸のメリット:ライフスタイルに合わせた住み替えができる

移住がしやすいことも、賃貸住宅のメリットです。
結婚や出産など家族が増えたら広めの物件に引っ越すことで解決できますし、転職や転勤などによる住み替えも容易に対応できます。また、転職や病気などで収入が減っても、家賃の安い物件に住み替えれば必要な家計を賄えるでしょう。
このほか、隣家とトラブルになったり隣地に大きなマンションが建って陽当たりが悪くなったりしても、環境の良い場所に引っ越すことで解決できます。

賃貸のメリット:自治会などに入らなくてもいい

持ち家を持つと、町内会や自治会などに加入するのが通例です。
地域の清掃活動やお祭りの運営など住民同士の交流の場に参加できる一方で、会費などの支払いや自分の時間を割かれるといった側面もあります。

賃貸住宅でも、一部物件では自治会加入が必要な場合がありますが、基本的には加入する必要はありません。
ゴミステーションの管理や除草などは管理会社が対応するケースが多く、自分の時間を有意義に使えます。

賃貸のデメリット

賃貸のデメリット;建物の構造など品質は持ち家より劣るケースも

持ち家は「長く暮らすこと」を前提に建てられています。
このため、最新の設備、防音性や耐震性といった品質面では賃貸住宅よりも優れているといえるでしょう。
もちろん賃貸住宅にもクオリティの高い物件はありますが、その分、家賃が高くなります。
その家賃と同じ住宅ローンを支払うのであれば、住み心地の良い持ち家を手に入れることも可能です。

賃貸のデメリット;リフォームができない

賃貸住宅を退去する際は、原状回復が原則。
壁紙を変えたくても対応できませんし、壁に釘を打って穴を開けた場合には、その修繕費は入居者が支払うことになります。
ライフスタイルにあわせて部屋を変えたいという方なら、持ち家の方が適しているでしょう。

賃貸のデメリット;家賃の支払いが一生続く

持ち家の場合、住宅ローンが完済すれば、その後にかかる住宅関連費用を圧縮できます。
しかし賃貸住宅の場合は、そこに住み続ける限り毎月家賃を支払わなければなりません。
高齢になって賃貸住宅を選ぶときは、収入が少なくなる定年後を見越して資金を貯めておく必要があります。

賃貸のデメリット;自分の資産にならない

先述の通り、賃貸住宅の所有者はオーナーです。
いくら家賃を支払い続けても、その家が自身の資産になることはありません。家を売却したり、子や孫に相続したりといったことも賃貸住宅では不可能です。
資産整理を検討されている方であれば、賃貸住宅の方が有効でしょう。

住まいの選択肢:持ち家

では、続いては持ち家のメリット・デメリットを見ていきましょう。

持ち家のメリット

持ち家のメリット:自分好みの家に変えられる

持ち家のメリットは、自分や家族のライフスタイルなどに合わせて家を作れることが挙げられます。
内装や外装など自分たちの好みに合わせた家を建てられますし、家族が増えれば間取りを変更したり増改築をしたりするのも可能です。
家族の変化に合わせて引っ越す手間も省けます。

持ち家のメリット:自分の家があるという安心感

家を所有することは、自分にとっても家族にとっても安心感につながります。
持ち家が担保となり社会的信用が上がって、借り入れなどの契約がスムーズに進む場合もあるでしょう。
住宅ローンが完済すれば住宅関連費用も抑えられ、家計の負担を軽減できるのも持ち家のメリットです。

持ち家のメリット:子や孫に資産を残せる

住宅ローンを完済すれば、その家は100%自分の所有物になります。
子や孫に財産として残すことも可能ですし、売却するのも賃貸として貸し出すのも自由に活用できます。

持ち家のメリット:団体信用生命保険加入で万が一にも備えられる

住宅ローンを利用するときは、団体信用生命保険への加入が必要です。
この保険は、債務者がローン支払中に万が一のことがあっても、保険会社がローン残債を支払ってくれるというもの。
つまり、住宅ローンは残らず自宅は家族のものになります。

持ち家のメリット:親からの援助が受けやすい

持ち家を購入するために、父母や祖父母などから金銭を受け取った場合、贈与税がかかります。
贈与税は原則110万円を超える贈与に課税されますが、家の購入が目的の場合には、一定金額まで贈与税が非課税になる制度があり援助が受けやすくなっています。
非課税になる額は契約した年によって異なり、2020年4月時点では、省エネ性または耐震性について一定条件を満たす住宅なら1,500万円まで、その他の住宅は1,000万円までとなります。

持ち家のメリット:庭を使った趣味や楽しみができる。

広い庭付きの戸建住宅を希望して、持ち家を購入される方も多いでしょう。
庭があれば、家庭菜園やガーデニングを楽しんだり、子どもやペットの遊び場として使ったりと自由に活用でき、ゆとりある生活を過ごせる点も持ち家のメリットです。

持ち家のデメリット

持ち家のデメリット:初期投資費用が大きい

一般的に、持ち家を購入する際には頭金として購入費用の2割ほどが必要です。
敷金と礼金などをあわせて家賃の3カ月程度で住み替えできる賃貸住宅と比べると、大きな額でしょう。
このほかにも、印紙税や登録免許税、不動産取得税などの諸費用もかかります。
必要な額を算出し、足りなければ親から援助を受けるなど資金繰りを検討しましょう。

持ち家のデメリット:メンテナンスなど住居費用は自分で支払う

住み始めてからも、設備の故障や交換にかかる費用は自分で賄うことになります。
分譲マンションでも、共有スペースの設備の修繕や交換などは修繕積立金などで賄うため、支払うのは自分たちです。

持ち家のデメリット:ランニングコストは賃貸よりも高い

一般的に、持ち家は賃貸住宅よりも広いため、光熱費が高くなる傾向にあります。
また、火災保険料は建物と家財の両方に加入することから、賃貸住宅より高くなります。
さらに、固定資産税も毎年かかります。なお、光熱費はZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の家なら、賃貸住宅より抑えることも可能です。

持ち家のデメリット:住み替えがしにくい

転勤や近隣トラブルなどがあっても、持ち家では簡単に住み替えできません。
売却するにも買い手がつかないリスクもありますし、購入金額より大幅に下がるケースもあります。
家を選ぶ際には、立地や周辺環境、将来の資金計画などを慎重に検討することが大切です。

一生賃貸に住む場合かかる金額は?

持ち家を購入するより賃貸住宅で毎月家賃を払い続けた方が、トータル費用を抑えられるのではないか、とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
では、賃貸住宅に一生住み続けると、トータルで支払う家賃はいくらになるのでしょうか。
30~80歳までの50年間住み続けると仮定し、シミュレーションをしてみます。

賃貸住宅は、家族構成やライフスタイルの変化にあわせて住み替えやすいことから、ここでは、「30歳(子どもが幼稚園に入園するとき)」「40歳(子どもが中学校に入学するとき)」「55歳(子どもが独立するとき)」の3回引っ越すと想定します。

いずれも3LDKタイプで、家賃は栃木県大田原市の平均価格6万5,200円(アットホーム調べ 2020年3月現在)が50年間続くと仮定。
管理費は月額3,000円、駐車場代が月額1万円、入居時には敷金・礼金・仲介手数料が家賃の3ヵ月分、2年に1度の更新料が家賃1ヵ月分かかるとします。

この条件で、50年間賃貸に住み続けた場合のトータル費用は以下の通りです。

・家賃:3,912万円
・管理費:180万円
・駐車場代:600万円
・敷金・礼金等:58.68万円
・更新料:144.96万円

賃貸のトータル費用:約4,900万円

このほか、引っ越し代や家財の火災保険料、原状回復費用などもかかります。

持ち家購入で一生にかかる金額は?

次に、持ち家は土地代を含め2,500万円の住宅を購入するケースで考えます。

購入時には、2,000万円をフラット35の住宅ローンで借り入れると仮定。返済期間は35年、金利は2020年3月時点の1.24%とします。また、諸費用が物件価格の5%、入居初年度にかかる不動産取得税と毎年かかる固定資産税も含めます。

50年間も同じ家で過ごすとなれば、設備交換やリフォームなどの費用も検討すべきでしょう。
外壁塗装や設備交換などのコストをトータル300万円、さらにリフォーム費用として700万円を計上します。

この条件で、持ち家で50年間暮らした場合のトータルコストは、以下の通りです。

・頭金:500万円
・住宅ローン返済額:2,467万円
・諸費用:125万円
・不動産取得税:30万円
・固定資産税:400万円(年8万円と仮定)
・火災保険:50万円(10年で10万円と仮定)
・修繕・リフォーム:1,000万円

持ち家のトータル費用:約4,572万円

賃貸住宅と比べ、持ち家の方が若干安い結果ですが、リフォーム内容やローン借入などの条件によっては、ほとんど変わらない結果になります。

年代別に見る賃貸と持ち家のおすすめ度

賃貸住宅と持ち家、どちらが良いかは年代によっても異なります。

たとえば、就職して間もない20代独身の方であれば、転勤や転職などで居住地が変わることも考えられますし、家族が増えることもあるでしょうから、変化に対応しやすい賃貸住宅が適しているでしょう。
家を購入する場合は、住宅ローンの審査目安とされる勤続3年以上を目指しましょう。

30代から40代になると結婚して家庭を持たれる方も多くなります。
仕事も安定し、子どもが学校に通い始めれば、職場に近い場所や学区などから家を探すのも一手です。
教育費もかかる年代ですから、住宅ローンは無理のない返済プランを組むことも大切。賃貸住宅の場合も、無理のない家賃の住まいを選びます。

子どもが成長し、間もなく独立するという50代の方であれば、夫婦二人が住みやすい家を探すのがベター。
立地や間取り、バリアフリー対応などの観点から老後に備えた家づくりや賃貸住宅選びをしたいものです。
なお、住宅ローンの借入期間が短くなりますから、できるだけ頭金を確保し、借入金を減らす検討も必要です。

まとめ

賃貸住宅と持ち家、どちらの住まいが良いかは、ライフスタイルや将来の人生設計などによっても変わってきます。

将来的な安心感を求める方であれば持ち家を購入するのも良いでしょうし、住宅資金をもっと貯めたい方や資産整理を検討している方であれば賃貸住宅が良いでしょう。自分や家族の希望を第一に、適した形の住まいこそが安住の家なのです。